2015年 梅雨入り 暑さ 続く ひるおび

2015年 梅雨入りまでは暑い予想

2015年はエルニーニョの影響もあるのか、中国で大洪水、インドでの熱波、アメリカで大干ばつなど、世界的に異常な気象が続いています。日本を見てみると、5月に2日連続で真夏日を記録するなど、やはり通年とは違う気象が見られます。

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 今回インドではかつて経験したことのないような熱波が発生し、死者を多数出すなど、異常気象が災害レベルになっています。私たちが住むこの日本も、インドの熱波の影響を受けており、実は今回の暑い5月はこの熱波が関係していると言われています。詳しく見て行きましょう。

アスファルトが溶ける程の暑さ インド

インドではかつてない熱波が観測されています。インドに41年住んでいる人も「今まで生きてきた中で一番暑い」と言うほどのレベルです。映像などでご覧になった方も多いと思いますが、道路のアスファルトが溶け出し、横断歩道の模様と一緒になって、かき混ぜたブラックコーヒーにミルクを落としたかの如く、アスファルトが渦巻き模様になっている場所もあります。この状況を観察すると、日本の5月の暑さも説明がつくのです。

 

 アジア大陸を想像して下さい。大陸には乾いた高気圧があります。インドの上空にも同じような高気圧があり、この高気圧がインドに暑さをもたらしています。やがてインドの沖には低気圧が発生し、この低気圧から大陸の乾いた空気に向かって季節風、モンスーンが吹きます。モンスーンが吹くとインド上空の高気圧は力が衰え、インドの気温は少し下がります。モンスーンはインド北部のヒマラヤ山脈を越えることができないので、モンスーンはアジアを東北東に進み、雲を作ります。これが日本にかかる梅雨前線の元となります。

2015年5月-6月の状況

2015年5月は先ほど説明した通りにはなっていません。何が違うのかというと、モンスーンの元となる低気圧の位置です。エルニーニョの影響なのか、台風が沢山発生したことによるのかはわからないのですが、インド洋にある低気圧が通年よりも東に寄っているのです。そのために、インド上空にかかっている高気圧を吹き飛ばすことができずに、インドは高温状態が続いています。梅雨前線の元となる前線も、通年とは違い位置が東寄りにずれています。

 

同じような過去の例

2004年は湿度が高かった

 日本には前線がかかっていないので、現在は大陸からの高気圧の影響を受けています。そのために高温となっているのです。実は2004年にも同じような状況がありましたが、その時とはかなり状況が違います。一番の違いは湿度。2004年も30度以上の気温が2日続きましたが、その時の湿度は38%、46%と、少し高め、普通の日本の湿度でした。この年はインドでの熱波は発生せず、日本にかかる梅雨前線は普通の状態であり、南からの低気圧の影響を受けていたので、湿度が高くなりました。この気圧配置が普通です。でも、今年2015年は昨日は13%、今日は30%と、かなり低くなっています。気温が高いのにそれほどじめじめしない、苦痛でないのはこのためです。

1998年は梅雨明けが8月2日だった

 1998年はインドで同様の状況が起こりました。日本にも影響があり、雨が長引き、梅雨明けが8月2日になりました。インドの熱波が日本の梅雨前線の動きに影響を与え、結果として梅雨がなかなか明けない状況となりました。

 

どうなるのか?

 現状の気圧配置から予想されることは、梅雨入りまではインドの熱波の影響を受けるであろう、ということです。梅雨に入るまでは、しばらくこのような、乾燥した暑さが続くのではないかと予想されています。気温が高く乾燥しているという状況は、通常日本ではあまりありません。気温が高いにもかかわらず、気持ちがいいからと対策を怠ると、熱中症の危険もあります。その後はいろいろな予想がありますが、大陸の高気圧がどれだけ影響するかによって違ってくると思います。冷夏の予想も捨てきる事はできません。とにかく梅雨入りまでは暑い日が続きますので、注意なさって下さい。

 

 

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