ためしてガッテン 熱中症 ドライボディ なりやすい人 7月15日

今年の夏も熱中症に注意

連日ニュースで熱中症に注意と言われていますが、熱中症対策は具体的に何をすればいいのでしょうか。自分が熱中症になりやすいのかどうかを知る方法などあるのでしょうか。エルニーニョが発生したり、突然暑くなったり、日本列島は未だかつて経験した事のない激しい気象状況が発生しています。2015年7月15日放送のためしてガッテンでは、熱中症になりやすい人の特徴を調べたり、熱中症にならないための予防法などが解説されました。

 

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身体に水分を溜められない人がなりやすい

ドライボディーという言葉をご存知でしょうか。ドライボディーとは、身体の中に必要な水分をためることができない、言い換えると 「常に水分が失われている人」 の事を言います。アメリカの学会で発表され、現在日本に全国に400万人-300万人ドライボディーの人がいるとされています。ドライボディーの厄介な点は、水をいくら飲んでも身体に水を溜めることができないという点です。結果的に慢性的な水分不足の状態が続き、血液がドロドロになってしまうのです。身体に水分が溜められないという状態なので、ちょっとした暑さでも熱中症になりやすいのです。熱中症の他にも、ドライボディーは神経系の障害を引き起こすことがあります。

とあるおばあちゃんの例

神奈川県逗子市のとあるお医者さんが、地域のお年寄りの健康状態を把握する一環で、今年の4月に65才以上のお年寄りの身体の水分量を検査しました。体の水分量は血液を検査することでわかります。結果として、春先の4月の検査であったにもかかわらず、何と7人に1人に脱水の症状があったのです。春先である4月の検査であったにもかかわらず、この結果にはお医者さんも驚かれていました。これから暑くなってくると、更に水分量が不足するお年寄りが増え、現在の2倍位になってしまうであろうことが予想されました。

水分不足を指摘されたおばあちゃん

 

 とあるおばあちゃんの例が紹介されていました。おばあちゃんは85歳。健康には人一倍気を遣っています。しかし今回の検査で水分不足を指摘されて悔しい思いをしました。実はこのおばあちゃん、以前このような症状があり、水分不足には人一倍気を遣っていたのです。去年の夏、おばあちゃんは身体の違和感を感じていました。具体的な症状としては、夏がいつもの夏よりも暑く感じる、身体がだるい、疲れやすい、といった、様々な症状が発生しました。お医者さんにみてもらったところ、軽い熱中症と診断されました。お医者さんからの指示で水を飲むように言われたので、おばあちゃんは人一倍水を飲むように心がけていたのです。朝、昼、晩、と何回にもわけて、一日1.1リットルもの水を摂取していました。それにもかかわらず、今回の検査で水分不足が指摘されてしまったのです。

痩せている人と太っている人の実験

熱中症のなりやすさは痩せている人と太っている人とで見た場合、関連があるのでしょうか。体型と水分の溜めやすさの関連を検証するために、医師の監督の元、番組内で実験が行われました。水分を多く溜められる人の方がサウナに長くいることができます。痩せている人と太っている人にそれぞれサウナに入ってもらい、汗のかきかたと体温の上昇を観察しました。痩せている人はとある地点を境に頭の上の方に暑さを感じ、体温が39度まで上昇したのでそこでストップとなりました。一方太っている人は、開始から汗を激しくかきはじめ、一見体温調節が上手くできているのかと思いきや、痩せている人と同じくらいの時間で体温が39度に上昇し、実験は終了となりました。結果的には痩せていても太っていても、水分を溜める能力に差はない、すなわち血液がドロドロになって熱中症になる可能性は同じということになります。

熱中症になりにくい人が登場

次に、体格の良い、とある方が同じ実験をしました。前回実験された方達とは違い、上手に汗をかき、いくら時間が経過しても体温の上昇はありませんでした。実験を監修していたお医者さんも「すばらしい調整能力です。完璧ですね」 と、賞賛。実はこの方、元相撲部に所属していたのです。

牛肉の例

 赤身の牛肉と脂身の牛肉の水分量をご存知でしょうか。実は私たちはこのデータから水分量に関する重要な情報を得ることができます。赤身の水分量は80%であるのに対して、脂身の水分量は20%と、何と脂と筋肉とでは含有する水分量に4倍もの差があったのです。これは人間でも同じことが言えます。

重要なのは筋肉量

熱中症になりやすいか、なりにくいかが判断できる重要なデータは、筋肉量です。実験の最後に登場してくれた元相撲部の方は、筋肉量がとても多い方でした。通常体重60kgの健康な方の場合、20リットルの水分が体内にあると言われています。ところが老化とともに筋肉が衰え、80歳では10リットル程度にまで水分量が減ってしまいます。老化以外にも、以下のような症状が複数ある場合は、ドライボディーである可能性があります。 1) 口の中がねばねばする 2) 脇の下が乾いている 3) 手の甲の皮膚をつまむと3秒後でも跡が残る 4) 便秘気味である 5) 体重が急激に減少した

熱中症の効果的な予防法

水分が溜められないとしても、適切な予防法を取ることで、熱中症は予防することができます。考え方としては自分の水分タンクは人より少し少ないという自覚を持ち、常にタンクをいっぱいにするように心がけることと、水分を余計に消費する環境に身をおかないようにすることです。具体的には 暑い所に行かない、食事を毎回十分に取る、水分を持ち歩いて常に補給する、エアコンなどの使用を遠慮することなく部屋の中では涼しく過ごす、ということを心掛けるようにして下さい。

熱中症予防に繋がる運動

熱中症予防の運動をご紹介します。考え方としては、筋肉アップをするために少し筋肉に負荷をかけての運動となります。筋肉の7割は下半身にあることから、効率を考えて下半身重視の運動となります。足や腰に痛みがある場合や、気温や室温が25度以上の場合は運動を避け、決して無理をすることのないようにして下さい。

インターバル速足

 ややきついと感じる程度の速足を3分、その後普通の歩行を3分、これを繰り返します。一日に15分程度からはじめて、最終的には30分行うのが理想です。終了後30分以内に牛乳を飲むと効果的です。

楽々スクワット

 机か椅子につかまって、少しきついと感じる位のスクワットを10回行います。一回に10回を、2セット行います。終了後30分以内に牛乳を飲むと効果的です。番組内ではこの楽々スクワットを実践しているおあばちゃんが紹介され、疲れにくくなったと感想を教えてくれました。少し負荷がかかる位というのがポイントです。インターバル速足は外で行いますので、準備が大変だったり天候に左右されたりもしてしまいますが、こちらの楽々スクワットは手軽にできますので、おすすめです。

 

 筋力を鍛えることで、熱中症対策ができます。こまめな水分補給と合わせて、是非取り組んでみて下さい。

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