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暑い日はいつまで続くのか?

日本列島は地域にもよりますが、関東地方を中心に猛暑が続いています。連日35度近い気温に、体力がついていかない、身体がだるい、やる気が出ない、などの症状が出ている方も多いのではないでしょうか。この猛暑を日本にもたらしている要因の一つである「フェーン現象」を解説し、この暑さがいつまで続くのか、8月の夏はどうなるのか、今までの気象の経緯を元に考えてみたいと思います。

 

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冷夏になるんじゃなかったの?

日本は宇宙船地球号、世界の中にあります。日本の気象状況を考えるにはまず、地球全体の状況を把握する必要があります。ラニーニャ現象、エルニーニョ現象という言葉を聞いたことがあると思います。地球の温暖化という言葉も連日メディアから流れてきます。今年は地球全体にエルニーニョ現象が起こっています。日本の気象庁は、エルニーニョ現象が続いており、この先冬にかけて続く可能性が高いと言及しています。出典 エルニーニョとは何らかの理由により海水温が高くなる現象の事です。まず、5月の気象を思い出してみて下さい。何があったか覚えていますか?

季節外れの台風

2015年の春先、季節外れの台風が沢山発生しました。この台風群はエルニーニョと関係があると言われています。台風が沢山発生したことで、日本近辺の気圧配置に変化が見られました。日本に夏の暑さをもたらす太平洋高気圧が、台風によって東寄りに引っ張られてしまったのです。太平洋高気圧はその後発生した台風群からのパワーをもらってはいるものの、未だに例年並の勢力にはなっていません。それなのにどうしてこんなに暑い日が続いているのでしょうか。それには、台風の発生が関係しています。この台風の発生が、日本に暑さをもたらしている要因の一つなのです。

台風がもたらすもう一つのこと

台風と聞くと皆様は何を連想されるでしょうか。強い風、強い雨、湿気、気圧変化による潮位の変化などが一般的に考えられていることだと思います。しかし台風はもう一つ大きなものを日本列島に運んできます。それが、暖かく湿った空気です。台風は日本の北半球にある日本を通過する際は、必ず時計と逆回りで回転しています。台風の東側の台風から離れた地域でも、暖かく湿った空気が天気に影響します。

今回のケース

2015年夏、台風12号の影響により、関東地方を中心とした地域に猛烈な暑さがもたらされています。本来太平洋高気圧が日本全体を覆っているはずですが、はじめに解説した通り、この太平洋高気圧は例年よりも張り出しが弱く、東海近畿地方あたりに少しだけかかっているだけです。台風12号は北上しながら暖かく湿った空気を日本列島に送り込んでいます。この空気は太平洋高気圧のへりを進みます。一度日本海に抜けた風が、太平洋高気圧のへりに沿う形で、日本海側から太平洋側へと北西の風となって吹き降ろします。この時フェーン現象が起こり、各地に猛暑をもたらします。

上昇と下降の気温差

風の温度は、山を登る際には100mあたり0.6度下がります。その風が山を下る際には100mあたり1.0度上がります。標高2000メートル級の山を越える場合は、日本海側で30度だった風が、山を登り吹き降ろす時には38度になっている計算になります。これをフェーン現象と言います。今回続いている連日の暑さはこのフェーン現象が起きている事に加え、連日の台風が高気圧に力を与えたことによるものだと考えられています。

この暑さ いつまで続くのか?

気象庁から発表されている8月24日までの一か月予報では、7月いっぱいは高い気温が続くものの、その後は平年並みかやや高い状況となり、今のような猛暑が続くことはないとされています。40度近くになるような場合は、特殊な気象事情、今回で言うなら台風とフェーン現象という状況が重なった時に起こる場合が殆どです。第一週は高いと言われているものの、その後は平年並みということですが、平年並みというのは、東京の場合最低気温が23.2度、最高気温が30.9度です。毎日暑いので感覚がマヒしてしまいがちですが、冷静になって考えてみると平年並みでも比較的楽なのではと思います。太平洋高気圧は相変わらず、それほどの力を持っていません。予報よりももう少し涼しくなるのではないかとの見方も一方でありますので、付け加えておきます。

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