2016年台風10号の進路 東北地方は警戒を

2016年10号台風は異例づくし

2016年8月、10号台風が東北地方に近づいています。この10号台風はありとあらゆる点で異例づくしです。発生したと思ったら、通常の台風の進路とは逆に進み、力を蓄えた後、再び日本に向かっています。進路も太平洋上を進み、東北の宮城県、岩手県のあたりに上陸するという、かつてない進路をとっています。勢力もかなり強く、関東地方や東北地方にかけて、甚大な被害が出てしまうことが予想されています。

スポンサードリンク

東北は雨が降らない

私はかつて屋久島に住んでいた事があります。屋久島は一か月に35日雨が降ると言われている島で、いつも雨が降っていました。その降り方も、大粒の雨が地面に叩きつけられ、その跳ね返りが大きく、とても印象的でした。東北地方に住むようになって、東北にはこのような雨が降らないな、ということを強く感じたものでした。データ的には、8月の降水量は屋久島が269mm、宮城県仙台市は166mmと、やはりかなりの違いがあります。

少しの雨でも増水してしまう

こちらの地域にも雨は降ります。印象として、少し雨が降っただけでも、河川が増水するな、と思います。地面に叩きつけるような、一時間に50ミリレベルの雨は殆ど降りませんが、一時間に30ミリ程度の雨が少し降っただけでも、かなり川は危ない状況になります。また、東北地方は米どころですから田んぼも多く、至る所に水路がありますが、これらの多くは災害を考えた設計にはなっていません。今までこの設備で全てが行われてきたわけです。東北地方には山も多いところです。仙台には広大な平野がありますが、少し足を延ばせば、そこは山です。今回の台風10号で予想されているような一時間に80ミリの雨が降れば、土砂災害が発生してしまうことでしょう。

高潮の危険も

仙台新港の潮の状況を見てみます。9月1日が新月となっていることから、台風10号が上陸予定の2016年8月30日は、一年の中でも最も潮位の高い大潮になります。満潮時刻が16:07と、台風の通過する時刻と重なるので、高潮の被害が懸念されます。台風は気圧の関係で、海水面を引き上げてしまう力を持っています。加えて、海からの強い風が吹き付けることにより、更に水位が高くなってしまいます。東日本大震災で被災した地域は防潮堤の建設が進んでいますが、全てに設置が完了している訳ではなく、更にはこの地域は震災時に地盤沈下も起こっていますので、大きな被害が出てしまうかもしれません。

私たちにできること

該当する地域に在住の方は、以下の点に注意して行動してください。まず、私の所は大丈夫だろう、という、おかしな思い込みを捨てて下さい。台風は必ずやってきます。そして、今まで経験したことのない状況が発生します。外を歩けない程の嵐、トラックがひっくり返るほどの風、電柱が折れ、停電が長い間続く可能性もあります。川からの水や高潮による海からの潮が、あなたの家の周囲にやってくるかもしれません。嵐の前の静けさという言葉がありますが、まさにその通りです。しかし、その後はとんでもない災害が発生するかもしれないのです。テレビやラジオ、インターネットなどを通じて最新の情報を入手し、地方自治体からの指示に従って下さい。早め早めの行動を心がけて下さい。記録に残ってしまうほどの災害が発生してしまう可能性があります。

スポンサードリンク

あの美白成分で、黒ずみケアができます

kuro

page top