ひるおび 台風12号 猛暑情報 フェーン現象 40度越え 7月24日

東日本に猛暑の予想

7月18日から19日にかけて台風12号の接近に起因するフェーン現象が予想されています。関東地方、東北地方、東日本全体の気温がかなり高くなる可能性があります。どうしてそうなってしまうのか、その原因を7月24日ひるおび放送内容を元にお伝えします。

 

スポンサードリンク

夏休み最初の週末は猛暑

関東地方の学校では海の日からが夏休みの場合が多いと思います。今週末は夏休み最初の週末という方も多いのではないでしょうか。台風12号の動きが気になるところですが、予報円も狭くなり進路予想もはっきりとしてきました。台風12号は現在、中心気圧955hPaという強い勢力を保ち、南大東島付近にあります。24日夜から25日にかけて、沖縄地方と鹿児島の奄美地方では、一時間に50ミリ以上という非常に強い雨が降る可能性があります。該当地域では、暴風、高波、浸水、土砂災害、河川の増水やはん濫に警戒して下さい。気象庁から台風情報が出ています。こちらをご覧ください。⇒ 台風12号情報
 台風は直接通過する地域の方はもちろんですが、その他の広い範囲でも警戒が必要です。今回の台風12号の場合は特殊な気圧配置事情により、今週末は関東地方を中心とした地域に、猛暑をもたらす可能性が指摘されています。具体的には、26日日曜日の最高気温が、東京で36度、宇都宮でも36度というものです。⇒気象庁週間天気予報 何故このような気温が予想されているのか、それは台風の接近と、現在の太平洋高気圧が関係しています。

台風は暖かく湿った風をもたらす

台風は別名熱帯低気圧です。直接被害をもたらす暴風域の他に、時計と逆回転の渦になりながら、暖かくて湿った空気を日本に送り込む働きがあります。今回九州沖縄地方は直接の影響が懸念されていますが、実はこの台風12号は遠く離れているにも関わらず、東日本に大きな影響を与える可能性があります。この大きな影響、実は太平洋高気圧と大きな関係があります。平成27年夏の太平洋高気圧は一体どうなっているのでしょうか。

イレギュラーな太平洋高気圧

今年は大きなエルニーニョが発生しており、今後も冬にかけて続く可能性が高いと、気象庁のエルニーニョ監視速報で発表されています。(気象庁エルニーニョ監視速報) エルニーニョは5月に沢山の台風を発生させたと考えられています。その早めの台風は本来の位置にある太平洋高気圧を東寄りに引っ張りました。本来梅雨明けは、この太平洋高気圧が日本全体を覆うことで発表されますが、今年は太平洋高気圧の力が弱いために、未だに九州北部や南東北、北東北では梅雨明けが発表されていません。台風は高気圧に力を与えます。連続して発生した台風が、それぞれ高気圧に力を与えました。太平洋高気圧も台風11号から力をもらい、若干成長しました。7月はじめには日照不足と言われていた関東地方でしたが、台風9号、台風11号の通過によって、劇的にその気象状況が変化したのです。現在の太平洋高気圧はというと、静岡県、東海地方あたりに少しかかっている程度です。未だに力は弱く、日本全体を覆うことができていません。

暖かく湿った空気がぐるりと

台風12号は暖かく湿った空気を日本に送り込んでいます。現在朝鮮半島とその西側にかけて前線が発達しています。台風の接近とともに、更に湿った空気が送り込まれます。送り込まれた空気は静岡、東海地方にかかっている高気圧のへりに沿って流れます。ちょうど日本の北西から山を越えて吹き降ろす形、いわゆるフェーン現象が起こり関東地方に猛暑をもたらす可能性があります。

フェーン現象とは

 風が山を登り、下る際の温度差によって、高い気温がもたらされる気象現象のこと。風が山を登る際、100mあたり0.6度温度が下がります。一方で山を下る際は100mあたり1.0度上昇します。仮に30度の風が高度2000mの山を越えて反対側の地域に吹き降ろした場合、温度差0.4x20で8度の上昇、38度の風になって吹き降ろすということになります。

過去40度越えの例

2007年8月16日、1933年山形で記録された最高気温40.8度を更新し、埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市で最高気温40.9度を記録しました。この時も北西からの風が山を越えて暖まって届くフェーン現象が影響した可能性が指摘されています。今回もこの時と同じ気圧配置となり、同じ風が関東地方に吹き降ろす可能性があります。

かつて経験したことのない気温

地域によっては40度を超えるというような、かつて経験したことのない気温となる可能性があります。関東地方の方なら夏休みはじめての週末ですのでレジャーにお出かけになる方も多いと思います。外出なさる際はかつてない気温になる可能性を考慮し、十分な対策をした上でお出かけ下さい。家にいらっしゃる方は適切に冷房を使うようにして下さい。運動などは無理をせず、休憩を多めにとる、水分をこまめに摂取するなどの対策をするようにして下さい。

8月はどうなるのか

この先一か月、8月24日までの一か月予報が発表されています。気圧配置的には太平洋高気圧が例年ほど強くないということに変わりはありません。予報では、7月いっぱいまでは台風の影響もあり暑い日が続き、8月第一週目は例年並み、8月半ばから後半にかけては平年並みかやや低め、と予想されています。平年並み、といっても、東京の場合は最低気温が23.2度、最高気温が30.9度、熊谷の場合は最低気温が同じく23.2度、最高気温が31.9度ですから、今の気温と比べるとかなり違うことがお分かりいただけるかと思います。

スポンサードリンク

あの美白成分で、黒ずみケアができます

kuro

page top