2015年 台風9号 進路 

台風9号の進路

2015年台風9号の進路を解説します。台風9号は様々な特徴を持っており、大きく発達する可能性があると同時に、その発達した力を持ったまま日本に接近する可能性を秘めています。

 

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 台風9号は6月30日に日本のはるか南海上のマーシャル諸島付近で発生しました。台風9号はその発生場所や気象状況から、もしかすると日本に大きな影響をもたらすかもしれない可能性を秘めています。その可能性を一点ずつ解説して行きます。

久しぶりに発生した

台風9号が6月30日に発生したことにより、今年は6月現在で9個の台風が発生したことになります。これだけの数の台風が6月までに発生したのは久しぶりの事です。台風の発生が久しぶりということは、イコール日本の南海上が荒らされておらず、比較的穏やかであることの証でもあります。台風が通った後の海は台風の影響でかき混ぜられたような感じになってしまうことがありますが、今現在そんなことはありません。

高い海水温

今年は強いエルニーニョが発生しており、赤道近辺の海水温の上昇がみられています。この高い海水温の海域は徐々に北側にも広がってきています。台風9号の進路に該当する海域は、水温が高く荒れていないという、台風を大きく発達させる要因を持っています。台風9号は、この海水温の高い海域を、発達しながら北上します。例えて言うなら、自らを発達させる餌を食べながら、私たちの住む日本にやって来るようなのです。日本の気象庁は5日後までしか台風の進路を予想していませんが、ヨーロッパの中期予報センターではコンピューターでかなり先まで台風の状況を予想しています。その情報によれば、台風9号は7月8-10日に日本に最接近することが予想されています。あくまでもコンピューターの予想ですが、このヨーロッパの中期予報はかなり精度が高いと言われています。

太平洋高気圧との関係

今の日本の気象状況自体が、少し平年と違っています。太平洋高気圧があまり力を持っていないので、梅雨前線が押し上げられずに停滞しています。台風は太平洋高気圧のへりを通りますが、ちょうど台風を日本に寄せ付けてしまうような位置に太平洋高気圧があります。現在台風9号は西に向かって進んでいますが、太平洋高気圧のへりをくるっと回って、西⇒北西⇒北⇒北東と進む可能性があります。

梅雨前線が停滞している

太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げていないので、日本に梅雨前線が停滞しています。この梅雨前線に強い勢力を保ったままの台風9号が来てしまうと、梅雨前線と一体化し豪雨になる可能性があります。台風の通過後も一時的に前線は消滅するかもしれませんが、すぐに復活します。太平洋高気圧が発達し、梅雨前線を押し上げてくれればいいのですが、今の太平洋高気圧のその力はありません。当初、太平洋高気圧は西側に張り出すような形で横長に発達することも予想されていましたが、現在ではそれほどには大きくなっていません。

気になる梅雨明け

気になる梅雨明けですが、台風が通過して一気に梅雨明けかと思いきや、そうでもないようです。現在は台風9号の次にも台風の発生が既に予想されており、梅雨明けがいつになるか、その気配さえありません。梅雨明け予想で言えることは、今年の梅雨明けは早くはないということだけです。台風通過後に台風一過で一旦は暑くなるものの、再び雨が降りだすと言ったような、波のある夏空が予想されています。太平洋高気圧はこのままの感じで推移してしまえば、冷夏になる可能性もあります。

注意が必要です

九州南部地域には既に多量の雨が降り、土砂災害が起きやすい状況となっています。それに加えて大きな台風が来てしまうと大変危険な状況となります。今後の台風情報にご注意いただき、情報をこまめに取集なさって下さい。各自治体からは状況に応じて指示が出されますので、自らで判断することなく、その指示に忠実に従うようにして下さい。今後も日本各地に大量の雨が降る可能性があります。特に今回の台風9号は勢力が大きくなる要素を秘めています。九州南部のみならず、日本の各地域におかれましては、土砂災害や大雨、雷や突風などに警戒して下さい。自治体から指示が出たのなら、速やかに従うように心がけて下さい。

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